千両会(ちぎりかい)について
豊川市千両地区は,昔からサツマイモの栽培が盛んでしたが、それを復活させようと2007年に地元の農家の人達と千両会を結成。始めは300坪程度だった畑も現在は10倍の1ヘクタールまで拡大。会員は120名程、約20グループで休耕地を利用し有機栽培を行っています。千両さつま芋畑は固い赤土に礫が混ざった粘土質が特徴の土壌、厳しい環境で育った千両さつま芋は甘味や旨味が凝縮され食物繊維も多く、ヘルシーな食品として焼き芋、ステイック、干し芋で屋台販売をしています。 また市内のお菓子屋さんで甘いスイーツに加工され大変皆様に喜ばれています。2014年株式会社千両会を立ち上げ農業法人として生産・加工・販売事業を行っています。これからも「千両さつま芋が豊川市のブランドとして地域の町おこしになること」を目指して、ボランティアの精神を忘れずに老若男女一体となり皆様に喜んでいただける千両さつま芋を作り続けたいと思います。
焼き芋
ベニアズマの味・香り・ホコホコ感を最大限に味わえる焼き芋。
千両さつま芋スティック
スティック状にした生の千両さつま芋を素揚げにしました。
ほし★キラリ(干し芋)
蒸した千両さつま芋をステイック状にして天日干しにしました。
千両さつま芋スイーツ
市内の和・洋菓子店16店舗で赤土で栽培された千両さつま芋のスイーツが楽しめます。
千両(ちぎり)町はどんなところ?
愛知県東三河豊川市の北東部にあたる千両町は、豊川の支流佐奈川の扇状地の扇頂部に立地し、古くは縄文・弥生時代から豊かな自然の大地を求めて人々が定住し、古墳跡が残るような現在まで歴史を築いてきた山里です。特に犬頭神社の存在は「今昔物語」の犬頭の糸の産地として文献に乗るように、この地が古くからの養蚕の盛んであった場所であり、また銅鐸が峠で発見された事からもかなり古くからの歴史を持つ地域であることを明らかにしています。
明治の初めには商店が43軒ほど有り街道沿いの町として発展していましたが、交通手段の発達と共に数が激減しました。また農家では終戦直後にはサツマイモを作り水あめの原料として出荷していましたが次第に減産し、現在では花き・果樹・養豚・野菜などが盛んに生産されています。
千両と書いて(ちぎり)となぜ読むの?
1.古くから養蚕の盛んな地で平安時代以前から「三河犬頭糸」として
朝廷に寄進されており、その価値が千両(せんりょう)の価値があった
から、でも?
2.蚕から繭を育てそこから糸を引きだす際に、ちぎりと呼ばれる糸巻き
の道具を使ったから。
3.この地に「千の木」が2本あったから、ちぎるという意味?
4.その他に伝承されている諸説があるが、平安時代の頃からかもっと以
前からか?、この地は「宝飯郡兎渡庄千種郷下千両(ちぎり)村」と呼
ばれていたようです。
参考文献:千両町内会発行「ふるさとの話―千両」編集同人 著
千両地区の特異な粘土質・赤土の畑で栽培しています。また、食の安全を第一に考え、無農薬栽培でその風土の持つ本来の生命力を引き出す農法で生産されています。甘味と香りが強くスイーツにピッタリのさつま芋です!